こんにちは!Yプロデュース、吉村靖恵です。
はじめに、私ごとで恐縮ですが私の幼少期のことをお話しさせていただきたいと思います。
私の母は営業職の勤め人でした。
当時、幼い子どもを育てながらフルタイムで働く女性の姿はまだ珍しく、私は2歳から保育園に預けられました。
母の仕事は終業時間が遅くなることも多く、保育園のお友達に次々とお迎えが来る一方で、最後まで一人残っているのはいつも私。園児が残っている限り、保育園の先生も帰宅できないことを子ども心に申し訳なく感じていました。何より、1人取り残されたような保育園で母を待ち続けるのは寂しくて、母を待ちわびる気持ちは刻々と募っていきました。
「お待たせ!」
息を弾ませて迎えに来てくれる母。そんな母を見るなり抱きつく時には、もう寂しい気持ちは消えていて、(お母さん頑張って急いで来てくれたんだね。でもね、私も頑張って待ってたんだよ!)と少し誇らしい気持ちで心の中で叫ぶのです。
その気持ちが伝わってか、母はいつも笑顔で応えてくれました。
働くママと子どもは、同志。互いを想いやりながら、どちらも成長していくのですね。小さな私は、仕事をもつ母の“ワーク・ライフ”を五感で感じながら、人間性や社会性、そして、働くことの意味など多くのことを学んだ気がします。