絵本紹介【あかちゃん】【くるくるかわるねこのひげ】【へびのクリクター】

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年齢別に絵本を紹介します。
読み聞かせのときなど、絵本選びの参考にしてください^^

0~2歳のお子様へ 「あかちゃん」

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ある日、家族に赤ちゃんが加わって、お兄ちゃん、お姉ちゃんになった子たちは、赤ちゃんという生き物に興味津々になるでしょう。
お世話してみたくなるし、赤ちゃんってどんなことするのかと、よく見ています。
赤ちゃんを好きな時もあるけれど、ママが赤ちゃんを抱っこしていたら、それは僕(私)じゃないからうらやましくて、嫉妬してしまいます。
せっかく遊んでいたのも壊しちゃうし…。
でも知ってるんです。赤ちゃん、悪気があってしてるんじゃないってこと。
だから、無邪気な赤ちゃんを見ていると、はやく大きくなってくれたら、一緒に遊ぶんだけどなぁって思うんです。

そんな上の子の心の内を、簡潔に表現している、共感できる絵本です。
天真爛漫な赤ちゃんの様子も、とても素敵に描かれています。

 「あかちゃん」
ジョン・バーニンガム 作
谷川俊太郎 訳
冨山房 800円+税

3~4歳のお子様へ 「ありがとうのえほん」

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突拍子もないところから現れた不思議なねこ。
でも女の子はすんなりと受け入れ、お友達になります。
ひげを自在に操れるとてもユニークなねこでもありました。
楽しいことは何でも一緒に分かち合います。
ある日、ねこは連れ去られ、サーカスで自由を奪われてしまいます。
「お客さんからは大人気。でも心はからっぽでした。」
そうだ!ねこは、自分の特別なひげを思い出し、女の子のもとへと帰っていきます。
 
一途な想いを胸に秘め、のびのびとした線で、淡々と帰っていく姿に惹かれます。
一方、女の子の、両手をいっぱいに広げて迎え入れた姿に、「待ってたよー!」という声が聞こえてくるようです。

私たちの心をあたたかくしてくれる友情のお話です。


5歳以上のお子様へ 「ちいさいおうち」

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夫人のボドさんが、息子さんからもらったお誕生日プレゼントは、なんとへび。
びっくりしましたが、ボドさん、とても大切に育て、子どものようにかわいがります。
ボドさんは、学校の先生でもありました。
ですから、へびのクリクターを学校へ連れていきます。
クリクターは、へびの体をいかして、アルファベットや数を覚え、男の子や女の子と遊んで過ごします。
ある日、あろうことか、ボドさんのうちに泥棒が…。
それも、まちの人たちが噂している泥棒です。
さてどうなるのでしょう。

これは、ボドさんとクリクターの、親子のような絆のあるお話です。

「へびのクリクター」
トミー・ウンゲラー 作
中野完二 訳
文化出版局 1,000円+税
宮城知加子

我が子の子育て期間、絵本のセミナーなどに参加し、心に響く良質の絵本に出会いました。
現在、親子支援に保育士として従事する傍ら、玩具店の絵本コーナーも担当しています。
多くの方に素敵な絵本を知ってもらえたらいいなと思っています。