家のこと全てのスペシャリストになる

「たまに」やる家事は意味がない! 「毎日」やるべし!

「たまに」やる家事は意味がない! 「毎日」やるべし!
はじめまして、宮原礼智です。
今回は家のこと全てのスペシャリストになろうということで書かせていただきます。

「イクメン」だの「ワーキングマザー」だの言われている昨今、この言葉の意味ってあるんでしょうか。
「育児をする男」「働く母親」そんなの当たり前のことですよね。
何をわざわざこんな言葉を使ってドヤ顔をしなきゃいけないんでしょうか、意味がわかりません。
男性も女性も結婚して子供が生まれれば子育てをするのが当たり前、家族が豊かに暮らしていくには働くのが当たり前です。

しかし、いつパートナーがいなくなるか、病気になって動けなくなってしまうかわかりません。
そんな事態に備えて、家のことが全てできるように家内スペシャリストになりましょう。
スペシャリストになるには、「たまにやる」ではいけません。
「そのこと」に関しては毎日徹底的に続けることが必要です。

例えば「料理」なら料理を徹底的に毎日やる。
三食全てが難しければ、「朝ごはん」「昼ごはん」「夜ごはん」に細分化しても構いません。
「朝ごはん」に絞って毎日徹底的に続けます。
冷蔵庫になるものを使って、買い物して、献立を考えてなどなどを三ヶ月ほど続ければ
もう「朝ごはんのスペシャリスト」になっていることでしょう。
しかし「たまに」朝食を作るぐらいでは何も進歩はありません。
毎日、続けることによってスペシャリストになれるのです。

家の中の掃除に関しても同様です。
家中やるのは難しければ、場所を絞って毎日徹底的にやる。
「トイレ」「玄関」「ベランダ」「庭」など細分化しましょう。
目的はスペシャリストになること。毎日徹底的にやることです。

オススメはトイレ掃除です。
トイレはそんなに広くはないでしょう。
せいぜい時間がかかっても15分ほどです。
毎日やってると、そんなに汚れないので早いと5分で済むようになります。
朝、トイレ掃除をするととても気持ちいい1日を過ごせることに気づくでしょう。
細かな汚れも気になるようになります。

朝、トイレ掃除をしたら、夜は風呂掃除。
お風呂も毎日綺麗にしてれば10分程度で終わる作業です。
自分で掃除し自分で沸かして入りましょう。

ざっとこれだけでも三ヶ月やれば三種類のスペシャリストになれるのです。
会社でも三ヶ月の研修期間があり、その中で様々な仕事を覚えていきますよね。
最初は何もできない新人だけど、三ヶ月もすればそれなりの仕事を覚えて出来るようになります。
会社では偉そうに新人教育などをやっているあなたも家事に関しては新人から始めてみましょうよ。

朝ごはんのスペシャリストになったら、今度は晩ごはんのスペシャリストに挑戦。
トイレ掃除のスペシャリストになったら次は別の場所の掃除のスペシャリスト。
どんどんスペシャリストの称号が増えていきますよ。
ゲーム感覚で楽しんでやっていくこともモチベーションを高めるコツになります。

「たまにやる」ではなく「徹底的にやる」これを続ける。
いろんな職人さんも徹底的にやることでスペシャリストになるのです。

そして育児、子供をお風呂に入れるのも自分で子供の服を脱がせて、お風呂に入れて、風呂上がりは子供の体を拭いてあげて服まで着せる。
これまでが「子供のお風呂入れ」です。
自分が先に風呂に入り、パートナーが服を脱がせて風呂場に連れてきたのを受け取り入浴させてあげてそれで終了。
それでは「子供を風呂に入れている」ことにはなりません。
自称イクメンのドヤ顔で「僕は子供を毎日風呂に入れてます!」ってのはだいたいこのパターンです。

朝、子どもを起こして歯を磨かせ、食事を食べさせ着替えさせ、保育園や幼稚園に送っていき、仕事に向かう。
夜は子どもを迎えにいき、着替えさせ、食事を食べさせ、風呂に入れ、遊んであげて寝かしつける。
ざっと簡単にあげてみてもこれだけのことを1日にやります。

これらを徹底的に毎日できますか?
これだけ全て毎日徹底的にやっているのであれば、子育てをする男と認めてあげましょう。
たまにしかやらないのであれば、反省しましょう。
あなたのパートナーよりそれが出来るようになってスペシャリストです。

最初から全てをやるのはもちろんとても難しいことです。
だから、それぞれを細分化して一つ一つ極めていきましょう。
気付いた時にはあなたは家の中のスペシャリストになっているはずです。
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宮原礼智(みやはら あやとも)

ファザーリング・ジャパン九州代表理事 
ひとり親支援ネットワーク NPOふしぼしねっと代表理事 

ピンクのエプロンがトレードマークの絵本のストーリーテラー。父子家庭経験15年。出産と授乳以外の育児は一人で全部やってきた。自他共に認めるアンチイクメン。 
これまで福岡市、福岡県へ父子家庭支援を陳情し、父子家庭も含めた「ひとり親医療証」の交付を勝ち取る。全国で初めてひとり親の代表として国会と厚生労働省へ父子家庭支援を陳情するなど数々の功績がある。