働くママでも今日から取り組める『頑張らない防災』1(全2回)

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いつ起こるかわからない災害のためにできること

はじめまして。
お母さん防災士の黒屋あやと申します。

近年、大きな自然災害が多発していますね。
テレビや新聞、そして各種SNSなどで目にする光景は、目を疑いたくなるものばかりです。

みなさんご存知の通り、日本には四季があり、豊かな自然に囲まれています。
わたしたちは普段から、海の幸、山の幸、温泉などなど、たくさん自然の恩恵を受けていますよね。

わたしたちは自然と共に暮らしているのです。
自然と共に暮らすということは自然の脅威とも隣り合わせということになります。

そして、わたしたちは、そんな日本で暮らし、子育てをしています。
地震、台風、大雨、大雪、火山の噴火など、自然災害とは無縁ではいられないのです。
もしもの事態は誰にでも起こりうることなのです。

お母さん防災士として、働くママでも今日から取り組める『頑張らない防災』を2回に分けてお伝えします。

1回目は、防災の心構えや考え方を、2回目は、具体的な備えについてお伝えしますね。

自分のいのちは自分で守る

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さて、最初に、防災の心構えで一番大切なことはずばり、自分のいのちは自分で守るということです。
防災というと、一番に、防災リュックや防災食など物品を思い浮かべる方が多いと思います。すごくわかります。そんなイメージありますよね。確かに物も大切です。

けれど、防災で一番大切なことは、「自分のいのちは自分で守る」ということです。
どんなに物があっても、死んでしまったら使えません。食べられません。
なので、順序としては、いのちを守ることが一番です。

「誰かが助けてくれる」最初からそれをアテにするのはやめましょう。
どんな災害でも、あなただけが被災するなんてことは考えられません。たくさんの人が同時に被災します。消防隊も救急隊もレスキュー隊も自衛隊もすぐには助けに来ません。いや、来れません。当然ですが、彼らも被災していますし、気象状況や道路状況もよくはないでしょう。そして、緊急度が高い人から救助されます。
それが現実です。

わたしたちは、自分のいのちは自分で守らなければなりません。
そして、自分でいのちを守れない幼いこどものいのちも守ってやらなければなりません。

わたしには8歳と6歳と3歳のこどもがいます。
自分のいのちに代えても守りたい大切な存在です。

きっと多くのママがそう思っているのではないでしょうか。

愛するわが子のいのちを守るためにも、まず、知っていて欲しいことがあります。
それは、自分がどのような場所で暮らしているかを知り、自分の身に起こりえる危険を自覚しておいてほしいということです。

海が近い・川が近い・山が近い・斜面が多い・埋立地・海抜が低い・地盤が弱いなど、自分が暮らしている地域や職場など、自分の生活圏の特性を知ってください。

特性を知っておくことで、いのちを守る行動に繋げることができます。
例えば大雨が続いた時に、川の近くに住む人は川が氾濫する可能性があるからうちは危ないかもしれないと想像することができます。山が身近にある人はがけ崩れが起こったらうちは危ないかもしれないと想像することができます。
想像できてはじめて、だったら2階に上がって寝よう、今日は家に帰らず職場に泊まろうとか、早めに避難しようなど、いのちを守る行動を起こすことができます。
ニュースでいくら警戒してくださいと情報が発信されても、自分に迫っている危険を把握していなければ、自分事として受け止められず、いのちを守る行動に繋げることはできません。

行政のHPに各種ハザードマップが公開されていますので、通勤時間にでもお昼休みにでも隙間時間を活用して、ぜひ調べてみてくださいね。

(参考)福岡市
・防災マップ
・各種ハザードマップ
・揺れやすさマップ

いつかやろうではなく、すぐに始めよう

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なるほど、そうか、と思ったあなたに伝えたいことがあります。
いつかやろうではなく、なるべくすぐにやってください。

なぜなら、自然災害はわたしたちの準備を待ってくれません。もしもの時に、あの時これしておけばよかった…まさか今日…なんて悔やまなくていいように。
自分の準備不足で、もしもこどもに何かあったら、きっと悔やんでも悔やみきれませんよ。死ぬまで自分を責め、後悔し続けると思います。
特に地震は、ある時突然やってきます。
今度やろう、明日やろうではなく、今日、今からやれることから始めてくださいね。
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黒屋あや   (くろや あや)
 お母さん防災士として、小さなお子様を持つお母さん向けの防災講座を実施しています。
また、MCS認定マザーズティーチャーとして、お子様とのどんな毎日もが宝物になる講座を実施しています☆