絵本紹介【いたずらこねこ】【はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー】【雪のおしろへいったウッレ】

book
年齢別に絵本を紹介します。
読み聞かせのときなど、絵本選びの参考にしてください^^

0~2歳のお子様へ 「いたずらこねこ」

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福音館書店から出版されている世界傑作絵本シリーズの一冊です。
小さな庭の小さな池にすんでいる小さなかめと、となりのおうちから首を出してのぞいている、ほんの小さな、そしてとてもいたずらなこねこのお話です。

おっとり、ゆっくりマイペースでいつもの散歩にでかけたかめ。
それを見たこねこにとって、かめは不思議な生き物だったのです。
だからかめを、ポン!と、たたいてみました。
するとなんと、かめの首が、消えてしまったんです!!
こねこは、めだまがとびだしそうになりました。
と、こんな具合でこねこはだんだん後ずさりすることになります。
さあ、後ろにはあの池が…。

大人には先が読めてしまいますが、幼い子どもたちには、自分のことのように受けとめることでしょう。
どうぞ親子で楽しんでください。
よんであげるなら、としての対象は、2さいからとなっています。

「いたずらこねこ」
バーナディン・クック 文
レミイ・シャーリップ 絵
まさきるりこ 訳
福音館書店 1,100円+税

3~4歳のお子様へ 「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」

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ジェオポリス市の道路管理部に所属するけいてぃーは、いろいろな仕事ができる赤いトラクターです。
大雪になったある日、街中の仕事が機能しなくなりました。
うもれた道路を掘り出し、通れるようにできるのは、馬力のあるけいてぃーだけでしたから、行く先々で声がかかります。
「たのみます!」「おねがいします!」
そのたびにけいてぃーは応えます。「わたしについていらっしゃい」
なんと頼もしいことでしょう。
街の人々が動けるようになったのは、みんなけいてぃーのおかげです。
方位付きの街の地図で、けいてぃーの通った道筋が見られます。

自分のやるべきことを黙々とこなす、除雪車けいてぃーのお話です。
よんであげるなら、としての対象は、4才からとなっています。

「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」
バージニア・リー・バートン 文・絵
石井桃子 訳
福音館書店 1,200円+税

5歳以上のお子様へ 「雪のおしろへいったウッレ」

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冬のファンタジー絵本です。
6才の誕生日に本物のスキーをもらったウッレ。
だけど今年は冬がなかなかやって来ず、雪が積もりません。
しかし、ようやく二日二晩降り続け、三日目の朝、見事に晴れ渡りました。
大喜びしたウッレは、新しいスキーをはき、準備万端整えて、森へと滑っていきました。
森の中は、進めば進むほどきらきらと輝き、まるで冬王さまの魔法のお城へ来たみたいです。
ウッレは思わず大きな声で、冬王さまへ感謝の言葉を口にします。
さあ、そこからがファンタジーの始まりです。
霜じいさんと共に冬王さまのお城へ行き、お城の中を見せてもらいます。
そこにはおじさんおばさん、子どもたちが、それぞれの仕事をせっせとこなしていました。
休憩に入ると、子どもたちはウッレと遊びたがり、スキーやスケート雪合戦と、思う存分楽しみます。
おうちに帰ったウッレは、夕ごはんものどを通らないくらい興奮して、誰かに話したくてしかたがないのでした。
のちに、ウッレに素敵なサプライズも待っていました。

ウッレのお話の中にはもう一つ出来事があります。それは、なぜなかなか冬がやってこなかったのか、そして実は、雪どけばあさんの大切な役割が何かがわかります。

純粋な感謝の心が、不思議な出来事を呼び寄せました。

「雪のおしろへいったウッレ」
エルサ・ベスコフ 作・絵
石井登志子 訳
徳間書店 1,400円+税
宮城知加子

我が子の子育て期間、絵本のセミナーなどに参加し、心に響く良質の絵本に出会いました。
現在、親子支援に保育士として従事する傍ら、玩具店の絵本コーナーも担当しています。
多くの方に素敵な絵本を知ってもらえたらいいなと思っています。