パパの育児力アップ

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前回の記事は読んでいただけましたでしょうか?
それぞれの家庭で、ふたりの得意・不得意やバランスのとり方は違います。家庭のことを夫婦で話すきっかけになったら嬉しいです。

さて、今回は「パパの育児力アップ」。食事と病院のことについてピックアップしました。
パパと子どもだけで一日過ごすシチュエーションをイメージしながら読んでください。

食事のこと ~好きなものってなに?~

子どもの食事って、意外と大きな心配の種です。好き嫌いなく食べてくれたら言うことなしだけど、なかなかそうはいかないもの。パパと子どもだけで過ごすとき、まず始めは好きなものからアプローチしてみるのをオススメします。
では、子どもの好きな食べ物ってなんでしょうか?

世の中には「お子様ランチ」があります。ハンバーグ、ウインナー、カラアゲ、エビフライ、・・・。子どもに人気のおかずが盛りだくさん!僕も好きなものばかりです(^-^)
でも、我が子がそれを好きだとは限りません。

うちの長男は、小さい頃は肉類が苦手でした。なので、お子様ランチは苦手なもののオンパレード。はじめてのファミレスでおもちゃにつられてお子様ランチを頼んでみたら、ちっとも食べてくれずに困りました。
そんな長男の当時好きな食べ物は、野菜の煮物、魚料理、豆腐の味噌汁、といった「和食」。僕が注文した定食を長男が食べて、お子様ランチを僕が食べる。懐かしい思い出です。

あなたのお子さんも、「これだけは食べてくれるんだよねぇ」というメニューがあるかと思います。「パパと子どもだけ」が不慣れな時には、子どもの好きな食べ物に助けてもらうこと。そのために普段の好みを押さえておきましょう。
食べ物と同様、飲み物にも好みがあるので気を付けてくださいね。
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病院のこと ~かかりつけの病院について~

病気やけがは、予定してやって来るものではありません。事前の心の準備が大切です。「かかりつけの病院」について知っていますか?

・病院の名前
・住所、電話番号
・診察時間帯
・駐車場の有無、台数
・待合室の広さ、入れる人数
・絵本やおもちゃの量、種類
・薬局の位置

一度にすべてじゃなくていいので、これらをひとつずつクリアしていけば大丈夫です。

この中でも僕がとくに重要だったのは「診察時間帯」。ポイントは、診察開始前にどれだけ余裕があるのか。例えば、9時からの診察時間に対して、時間通りの9時に受付・診察が始まるA病院と、8時半から受付してくれるB病院があるとします。ちょっと早めの8時50分に病院に着いた場合、A病院では1番に診察できるかもしれませんが、B病院ではすでに満員で1時間待ちなんてことも!
我が家のかかりつけ病院がBパターンだったので、時間だけ調べて行ったときには人があふれていてショックを受けました。今では待合状況を確認できるネットサービスもあるので、有効に活用してください。

病院に着いたら診察です。先生に状況を説明するのは親の役目。

・どういう症状か?
 けがなのか/病気なのか(咳?鼻水?下痢?など)

・熱はある?
 何度あるのか/いつからなのか、続いているのか/上がったり下がったりなのか

・下痢は?嘔吐は?
 あったとしたら回数は/今はどうか

・食欲・飲み物は?
 食べているか/どんなものなら食べられるか、水分はとれているのか

・体重は?

・薬の種類は?粉?シロップ?

我が子のことを症状に合わせて説明していきます。慣れないうちは、結構ハードルが高いかもしれません。僕も、状況が把握できていないまま病院に着くことがよくあって、妻にメールや電話で確認していました。
もしかしたら、パパが知らないということをママは知らないかもしれないので、先生にいつも伝えていることも含めて共有しておきましょう。ママは最強のパートナーです!

実家に帰省したときに体調が悪くなることもあるので、保険証を持って帰ると安心ですよ。

子どものことも、夫婦で共有

子どもは一人ひとり個性が違います。夫婦で協力しながらそれぞれに目を向けて、しっかり共有していきたいものです。
我が家では、子どものことを含めて大事なことはLINEのノート機能を使っています。家庭に合った共有の方法を探してくださいね。
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吉村伊織
ファザーリング・ジャパン九州代表理事
心理カウンセラー

長男(中1)、次男(小1)、三男(3歳)と妻の5人家族。 心理カウンセラーとして、人間関係改善、部下育成、メンタルヘルス等の研修、講演、セミナー活動を行なう。

プライベートでは小学校のPTA会長を務めながら、NPO法人「ファザーリング・ジャパン九州」の代表理事として、父親の子育て・夫婦の在り方、地域との関わり、ワークライフバランス等をテーマにした講演を行っている。