根岸尚美さん(てのひらのゆりかご)

根岸尚美さん
■ 家族構成

本人 40

夫 43

子 長男小6 長女・次男小2(双子)

■職場の変化

大学卒業後は、病院で約5年間臨床工学士として勤務。結婚後は専業主婦になる。仕事は夫が転勤族で、前職の資格とは関係なくパートをする程度。2014年にベビーマッサージの講師を始め、2017年からてのひらのゆりかごのサポーターも行う。

ライフヒストリー

22歳
大学卒業
27歳
結婚
28歳
第1子出産
32歳
第2、3子出産
36歳
ベビーマッサージ教室を始める
40歳
「てのひらのゆりかご」の仕事を始める

1週間のスケジュール

月〜木
仕事
勉強会
土・日
長男の野球の付き添いかイベントなどの仕事

1日のタイムシフト(平日)

7:00
起床
8:00
子供の送り出し、掃除
9:00〜10:00
車移動
10:00〜12:00
家事代行業務
13:00
帰宅
昼食後14:00頃〜
ブログや資料作成など
15:00〜17:00
子供が帰宅 子供の宿題をみながら夕食準備
18:00〜19:00
入浴
19:00
夕食 
21:00
夫、帰宅 ブログや資料づくりなど
0:00〜1:00
就寝

ママへのQ&A

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Q. 育児と仕事、両立のコツは?
A.  うーん、自分自身で両立できていると言えるのかわかりませんが、手抜きもしながら完璧を目指さないこととか時間管理でしょうか。例えば時短料理。作り置きもたまに使うし、メニューはあらかじめある程度決めておきます。一品は味噌汁などの汁物にして、メイン料理は肉か魚、と決めておきます。家事は頭良くなるとも聞きますが、これをしている間にあれをやって…と頭がフル回転しますね。特に子供が帰ってくると宿題を見て、と言ってくるし、思い通りにはなかなかいかないので、いろいろなパターンをシミュレーションすることが大事だと思います。

Q. 家事や育児の協力者は?
A.   夫と、実家が近いので親も協力してくれます。土日のイベントに出展する時は、長男は野球に行っていますが下の二人を親に見てもらっています。じいちゃんばあちゃんの家で好きなようにさせてもらっているようです。

Q.  職場に対して「あったらいいな」と思う制度はありますか?
A.  子供を預けられる場所ですかねえ。ちょっと離れると楽になるときもあるので。働いていないときでもそういう場所があればいいと思います。放課後児童クラブはありますが、下の子たちもあまり行きたがらないんですよね。

Q. 夫のワークライフバランスに点数を付けるなら?
A.  80点かな?低いかな。言えばやってくれるし、頼まなくても、洗濯物をたたんだり干したり、ちょっとした家事だけでもとても助かります。ただ帰宅する時には子供はもう寝ていることも多いですし、子供と触れ合う時間が少ないので、もっと遊べたらいいなと思います。

Q. 子供たちはお母さんが仕事することに協力してくれますか?
A.  長男はもう親がいるとめんどくさいと思う時期なので、遅く帰ってきてもいいよと言うことがありますね。たまには寂しいと思っているかもしれないし、本心はどうか分からないですが。お手伝いの面では自分の洗濯をたたむという決まり事は守ってくれていますね。
下の双子は、家の鍵を渡すと、任された気持ちになって嬉しいと思うようです。でも続くと「また?」という感じになることも。毎日子供に鍵を渡さずに済むようにはしています。私が仕事することを子供も認めてくれているんだなと感じることはありますが、「頑張りたいんだ」ってもっと伝えることも必要かもしれないですね。

Q. 再就職を目指す子育て中のママに充ててメッセージをお願いします
A.  不安はたくさんあるでしょうが、自分はこうしたいんだ、という覚悟は必要だと思います。生活に困っているわけじゃないのに子供を預けてまで働くことに、罪悪感を感じるお母さんも少なくないですよね。でも働きたい自分の意思を大切に、たとえ赤ちゃんでも、こちらの意思をきちんと伝え、家族とも話し合い、いろいろ頼ってもいいんじゃないかと思います。例えばゴミ出し一つでも助かるので、家族内の決め事を話し合うのもコツの一つではないでしょうか。夫とも子供とも通じ合えるようコミュニケーションは大事だと思います。これは自分にも言い聞かせています。

パパへのQ&A

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Q. 平日の家事育児の時間はどれくらいですか?
A.  15分

Q. 休日の家事育児の時間はどれくらいですか?
A.  60分

Q. もっと家事育児をしたいと思いますか?
A.  思わない。ただし自分の興味のあることであれば、自分の心、体力に余裕のある時は行います。

Q. 奥様のワークライフバランスに点数をつけるとしたら何点ですか?
A.  妻のワークライフバランスがどの程度なのかわかりません。

Q.奥様にメッセージをどうぞ。
A.  いつもお世話になりありがとうございます。
2018年は規則正しい生活を目指してみてはいかがでしょうか。

(私がいつもパソコンの前で寝ちゃってるので、そのことかと‥(^^;; 夜も12時までに寝たいと思います!と根岸さんよりコメント頂きました。)

会社へのQ&A

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Q. 「てのひらのゆりかご」の事業内容は?
A.  産前産後に特化し、産前産後サポーターが出張して家事代行をしています。

Q.  従業員はどのような人がいますか?
A.  代表も含め全員が子育て中の女性です。産前産後サポーター以外でも自分の資格などを持って複業をしている方も多いです。それも子育て系ですね。例えばベビーマッサージ講師とかおもちゃの講師とか。保育士の有資格者もいます。

Q. 従業員の複業は認めているのですか?
A.  もちろん構いません、どうぞしてください、と言っています。同じ業種だと困りますが。複業で相互に良い影響が与えられたらいいですね。例えばてのひらのゆりかごのお客さんがだんだん歳を重ねていくと、ベビーマッサージをするようになったり、抱っこ紐とか手形・足形サービスを考えたりという話になっていきます。お客様とつながっていくメリットは大きいと考えています。お客様にとっても、根岸さんのようにてのひらのゆりかごで顔見知りの人に「今度赤ちゃんの足型をやるからおいでよ」と言われたら行きやすいですよね。お母さんと赤ちゃんが外に出る機会を作るのは良いことだと思います。

Q. 育児中の女性が働きやすいのは、どういう環境だと思いますか?
A.  自分の希望を話しやすい雰囲気があるとか、お互いに助け合える仲間がいるとか、そういう環境かなと思います。「お互い様」という意識をみんながどれだけ共有できるかということもありますね。

Q.従業員が働きやすくするには、どういう制度が必要だと思いますか?
A.  従業員一人ひとりの人生設計がどういう状況なのかをお互いに把握し、助け合っていけるやり方やシステムを作っていきたいと考えています。従業員だけでなく、家族がどういう状況なのかをどんどん出してほしいです。産前産後サポーターという仕事の価値を高める勉強会も考えています。

Q.従業員には仕事をする上でどのようなことを求めていますか?
A.  家事代行というとハイレベルの家事をしなければならないと思うかもしれませんが、今までの家事のスキルでできることです。料理も普通の主婦の料理ができれば大丈夫。仕事の目的は家事そのものではなく、産後の女性が健やかにゆっくり過ごせる時間を作ることなんです。お客様が何をしたら喜ぶのかと考え、苦手な家事でもできる範囲で一生懸命取り組んだらいいと思うし、できることにもっと目を向けてほしいですね。

Q.会社にとって根岸さんはどういう存在ですか?
A.  2番目に誕生したサポーターで、ご自身でも色々活動されています。メインで活動しているベビーマッサージ教室は産前産後の家事サポートの客層と同じですし、サポーターの仕事をしながらお客様を一緒に共有していけるといいと思います。それは私にも、お客様にも、根岸さんにも良いWin-Winの関係ですよね。根岸さんのように個人事業でできる人は、産前産後の家事代行の2時間の中で自分でしっかり考えていけます。そういう人がどんどん増えてほしいです。

Q.再就職したいけれど一歩をなかなか踏み出せない女性にメッセージをお願いします。
A.  私はこの仕事を始めるまで、やったほうがいい、できるわけない、と一日中ずっと思い悩んでいた時期が3ヶ月くらいありました。悩んでいるとどちらにしても腑に落ちないことがありますが、やりたいと思うことはとりあえず動いてみる、それでよいと思います。やってみて違うと思ったらやめたらいいだけです。迷っているんだったら、とりあえずやってみる。自分の可能性を確認するのによいと思います。
命を懸けて生み出した我が子に
ゆったり向き合える幸せな時間を、
家事代行を通して提供したいと思っています。

産前産後家事サポート てのひらのゆりかご
所在地 : 福岡市中央区
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