Q. 「てのひらのゆりかご」の事業内容は?A. 産前産後に特化し、産前産後サポーターが出張して家事代行をしています。
Q. 従業員はどのような人がいますか?A. 代表も含め全員が子育て中の女性です。産前産後サポーター以外でも自分の資格などを持って複業をしている方も多いです。それも子育て系ですね。例えばベビーマッサージ講師とかおもちゃの講師とか。保育士の有資格者もいます。
Q. 従業員の複業は認めているのですか?A. もちろん構いません、どうぞしてください、と言っています。同じ業種だと困りますが。複業で相互に良い影響が与えられたらいいですね。例えばてのひらのゆりかごのお客さんがだんだん歳を重ねていくと、ベビーマッサージをするようになったり、抱っこ紐とか手形・足形サービスを考えたりという話になっていきます。お客様とつながっていくメリットは大きいと考えています。お客様にとっても、根岸さんのようにてのひらのゆりかごで顔見知りの人に「今度赤ちゃんの足型をやるからおいでよ」と言われたら行きやすいですよね。お母さんと赤ちゃんが外に出る機会を作るのは良いことだと思います。
Q. 育児中の女性が働きやすいのは、どういう環境だと思いますか?
A. 自分の希望を話しやすい雰囲気があるとか、お互いに助け合える仲間がいるとか、そういう環境かなと思います。「お互い様」という意識をみんながどれだけ共有できるかということもありますね。
Q.従業員が働きやすくするには、どういう制度が必要だと思いますか?
A. 従業員一人ひとりの人生設計がどういう状況なのかをお互いに把握し、助け合っていけるやり方やシステムを作っていきたいと考えています。従業員だけでなく、家族がどういう状況なのかをどんどん出してほしいです。産前産後サポーターという仕事の価値を高める勉強会も考えています。
Q.従業員には仕事をする上でどのようなことを求めていますか?
A. 家事代行というとハイレベルの家事をしなければならないと思うかもしれませんが、今までの家事のスキルでできることです。料理も普通の主婦の料理ができれば大丈夫。仕事の目的は家事そのものではなく、産後の女性が健やかにゆっくり過ごせる時間を作ることなんです。お客様が何をしたら喜ぶのかと考え、苦手な家事でもできる範囲で一生懸命取り組んだらいいと思うし、できることにもっと目を向けてほしいですね。
Q.会社にとって根岸さんはどういう存在ですか?
A. 2番目に誕生したサポーターで、ご自身でも色々活動されています。メインで活動しているベビーマッサージ教室は産前産後の家事サポートの客層と同じですし、サポーターの仕事をしながらお客様を一緒に共有していけるといいと思います。それは私にも、お客様にも、根岸さんにも良いWin-Winの関係ですよね。根岸さんのように個人事業でできる人は、産前産後の家事代行の2時間の中で自分でしっかり考えていけます。そういう人がどんどん増えてほしいです。
Q.再就職したいけれど一歩をなかなか踏み出せない女性にメッセージをお願いします。
A. 私はこの仕事を始めるまで、やったほうがいい、できるわけない、と一日中ずっと思い悩んでいた時期が3ヶ月くらいありました。悩んでいるとどちらにしても腑に落ちないことがありますが、やりたいと思うことはとりあえず動いてみる、それでよいと思います。やってみて違うと思ったらやめたらいいだけです。迷っているんだったら、とりあえずやってみる。自分の可能性を確認するのによいと思います。