野田亜以子さん(早田社会保険労務士事務所)

早田社会保険労務士事務所 野田亜以子さん
■ 家族構成

本人 40

夫 46

子 高校3年長男、高校1年長女、中学2年次男、小学4年三男

■ 職業の変化

結婚前、百貨店のマネジャーとして深夜遅くまで働く毎日だったが、夫の育児短時間勤務が取れるのが、子どもが小学校3年生までという事もあり、このままでは家庭を持つものとして互いに立ちいかなくなると考え、夫婦そろって退職。

その後社会保険労務士の資格を取り、早田社会保険労務士事務所で週に34回、比較的自由なシフトで、助成金手続きをメインに、担当顧客の実務を行っている。

ライフヒストリー

20歳
百貨店に入社
22歳
結婚
29歳
離婚
38歳
百貨店を退職、再婚、社会保険労務士の資格取得
39歳
早田社会保険労務士事務所に入社

1週間のスケジュール

月曜
出勤
火曜
出勤
水曜
出勤
木曜
休日
金曜
出勤
土曜
地域の仕事、学校行事など
日曜
専門学校の講師

1日のタイムシフト(平日)

7:00
起床、朝の準備、送り出し
10:00
出社
10:00~18:00
勤務
19:00~19:30
帰宅
19:30~22:00
晩御飯~片付け
22:00~1:00
仕事の準備
1:00~1:30
翌朝の朝ごはんやお弁当の準備
1:30~2:30
入浴・就寝

ママへのQ&A

早田社会保険労務士事務所 野田亜以子さん
Q. 育児と仕事、両立のコツは?
A.  何かを「しなければ」と思うとそれだけでストレスがたまりってピリピリしてしまうので「できたらいいな」と考えるようにしています。

ごはんは作れる時に作る。トイレ掃除などの家事も「やれればいいか」「できなかったらまた今度!」くらいのユルさ加減が気持ちよく過ごせる秘訣だと思います。

また、利用できるものはなるべく利用します。どうしてもごはんを作れないときは、お惣菜やお弁当を活用することも。レトルトなど便利食材はストックしておいて、急な残業などが入れば子どもたちに各自食べてもらうようにしています。



Q. 家事や育児の協力者は?
A.  夫や地域の方々がとても協力的で、助けられています。

もともと夫と子どもたちが父子家庭だったこともあり、地域の人たちが非常に協力的で、子ども会で付き合いのある近所の方などが子どもたちを心配して助けてくださいます。子どもたちに手作りおやつや野菜をくれたり、地区の長が集団登校で学校まで子どもたちを送ってくれたり、地域中に大人の目が届いているので、防犯面でも安心して住むことができています。

私も地域の人々に早く打ち解けるために、廃品回収や公民館掃除、地域の女子会などに積極的に参加しています。それも無理せず、やれるときにやれることをして地域になじんでいったという感じです。

Q. 職場に対して「あったらいいな」と思う制度はありますか?
A.  勤務する日や時間を非常に自由にさせてもらっているので、これ以上望むことは特にありません。

本当に働きやすく、ありがたさを噛みしめています。

Q. お子さん方が大きくなったらどんなことがしたいですか?

A.  海外旅行です! 国内は夫婦二人でしばしば行っています。子どもたちもある程度大きいですし、何かあれば対応してもらうように実家の両親やご近所の方に伝えていくだけで大丈夫なのですが、さすがに海外旅行はなかなか行けません。いつか行きたいですね。


Q. 夫のワークライフバランスに点数を付けるなら?

A.  98点。料理・洗濯・掃除・買い物など、私より手際よくなんでもパーフェクトにこなしてくれます。特に百貨店で元婦人服担当だったこともあり、洗濯物はとても丁寧な仕上がりなんですよ。私の仕事についても応援してくれ、良き相談者です。ほぼ完ぺきだけど、1点だけ欠点があります。飲んで帰って来た時に、私を付き合わせて二次会、三次会を始めるのですが、その話が長いんです。翌日覚えてないのが面倒くさい(笑)そこが-2点!


Q. 子どもたちは家事を手伝ってくれますか?

A.  子どもたちはもともとのお母さんを亡くしてから、みんなで協力し合ってやる雰囲気ができあがっていて、こちらから言わなくてもよく手伝ってくれます。現在1100円とお手伝い価格を設定しています。長く家にいる夏休みにはかなりの額になることもあるので、これでいいのかとお小遣いのあげ方に少し悩んでいます。


Q. 今後の夢はありますか?

A.  全く知らない業界での再出発だったので、まずは仕事の業務をきちんとできるようになりたいです。まだどこへいっても「社労士っぽくない」と言われてしまうので…。まずは仕事の基礎を固めて、今後どう仕事を展開していくかを考えていきたいです。


Q. 再就職を目指す子育て中のママに充ててメッセージをお願いします

A.  やろうと思えば何でもできます。やってみたらきっと世界は広がる。

私はキャリアを捨て家庭と転職を選びましたが、結果的にとてもよかったと感じています。人付き合いの幅も広がり、知らなかった世界を新たに知ることができました。世界はこんなにも広いんだと認識できました。

もしかしたら、家族を放っておいて仕事に出ることに罪悪感や後ろめたさを感じる人もいるかもしれません。でも、決してそんなことはないです。家族はそんな頑張っているお母さんの姿を見れば、きっと応援してくれたり、協力してくれます。子どもにとっても、働くお母さんの姿は決してさみしさの象徴なんかではありません。がんばっている姿をきっと誇らしく思ってくれるはずですよ。

パパへのQ&A

早田社会保険労務士事務所 野田亜以子さん
Q. 家事育児は1日何時間くらいしていますか?
A.  日によって異なりますが、1時間~5時間くらいです。
洗濯、お風呂掃除、朝食や夕食の準備、洗い物、掃除機かけ、一通り何でもこなします。週の半分くらいは自分がやっています。
子供たちも、洗濯ものをたたんだり、食後の洗い物など、率先してやってくれるので助かります。
我が家の場合は、自分が自営業で妻が勤めに出ているので、夫がサラリーマンで妻がパートという家庭とは随分異なるかもしれません。


Q. 奥様のワークライフバランスは何点ですか?
A.  うーん・・・現在は80点です。
今は仕事が充実していて楽しい時期だと思いますが、もう少し家事育児をして欲しい気持ちもあります。
ただ、人生において、仕事と家庭の配分は色々変わってくると思うんですよね。今は仕事の比重が大きいかもしれませんが、それがずっと続かないかもしれない。だから、自分と妻とで協力して、仕事と家庭のバランスを作っていけば良いのかな、と思います。

Q. 奥様へメッセージをどうぞ。
A.  毎日忙しいと思うけど、ご縁の中で働く機会をもらっているので、がんばってください。

会社へのQ&A

早田社会保険労務士事務所 野田亜以子さん
Q. 従業員が育児と仕事を両立しやすくするための支援制度はありますか?
A.  「育児・介護休業法」に則って時短制度を用意しています。事務所を開設して2年半ほどになりますが、これまで現在女性の従業員は3名。うち子育てをしているのは野田さん1人です。そのため義務付けられた制度以上の支援制度はまだ正直ありません。
出勤日時をなるべく希望に沿うようにしたり、自由に決めてもらったりしています。なるべく「今日じゃないとダメ」という仕事を作らないようにしていますね。

Q. 今後制度として整えたいことはありますか?
A.  ひとつは在宅での業務を増やすことです。

個人情報を扱う業務など、セキュリティに関わる業務はさすがに社内で行わなければなりませんが、近年在宅業務の仕組みも増えてきていますので、今後実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

もうひとつは、社風を整えておくことです。多様で柔軟な働き方を実現するためには仕事に対する寛容さや、ある程度の割り切りが必要です。そうした意識が組織のトップや上司には必要だと考えます。時短制度を用意していても、使いづらい雰囲気であっては意味がありません。従業員が希望を言いやすくし、こちらもフレキシブルに対応する。そんなフランクな環境づくりを大切にしています。

また、今後転勤や子育てといったイベントに当たる女性が増える可能性もあります。その際にカバーできる余裕が持てる程度に人数を補充、拡大して体制を整えたい考えです。

Q. 会社にとって野田さんはどういう人ですか?
A.  事務所のムードメーカーです。
言いにくいことでも野田さんを通じてであれば不思議と角が立ちにくく、伝わりやすくなるのでとても助かっています。また子育てをしているのが野田さん一人なので、後に続く人の先輩として活躍を期待しています。

また、今後は制約のある範囲内で、責任ある仕事を果たしていってもらえればと思います。

今の雰囲気のママ、自分の夢と希望はしっかりと持ってください。

今後のキャリアデザインを話し合いながら、今後進むべき道をともに探っていきましょう。

BEST SUPPORT

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お客様にとって最善のサポート
これが当事務所のコンセプトです。
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